◇ぬか床は空気をもとめています。
理想は一日一回は新鮮な空気が全体に行き渡るように良くかき 混ぜて下さい。
漬け込む時又は、漬かった野菜を取り出す時についでに隅々ま で良くかき混ぜていただくのも良いですね。
かき混ぜたらぬか床の表面を手のひらで押さえつけ中の空気を押し出すようにしながら表面を平らにしてください。
(空気に触れる面積を少なくするためです。)(参考写真1)
◇野菜は新鮮な物を求め、新鮮なうちに漬けましよう。
新鮮でない野菜は料理でも同じように美味しく漬かりません。 美味しいぬか漬を漬けるために新鮮なものを選んでください。
◇野菜はよく洗いぬか床に可能な限り雑菌を入れない。
野菜には農薬が掛かっていたり雑菌の量の多いものがたくさん あります。健康のためにも又ぬか床に雑菌を入れカビを生やし たりして傷ますことのないよう十分にご注意ください。
◇野菜を漬ける。
野菜の種類によってはきれいに洗ってそのままぬか床に入れる だけの物もありますが面倒でも丁寧に葉と葉の間にぬか床をはさみ漬けこむ場合もあります。漬けこんだ後はぬか床の表面を手の平で押してぬか床内の空気を押し出すようにし平らにする。 ぬか床の表面と空気が触れる部分を少なくする。(参考写真 1)
◇漬かりすぎの野菜は早く取り除く。
取り出し忘れた野菜や野菜のくずが多くぬか床に残さないように しましょう。
野菜のくずが残ったままにしておくとぬか床が酸っぱく感じるようになります。そのようにならない注意しましょう。
(但し 古漬けにする場合はこの限りではありません)
◇野菜から出る水分。
ぬか床が柔らかくなりすぎないように調整用煎り糠を追加しなが ら常に同じような硬さを保つようにしてください
(調整用煎りぬか参考写真 2)
ぬか床の表面に水分が浮き出ているような状態まで放置すると 沢山の煎りぬかで調整をしなければなりません。多量の煎りぬかを使うということは今現在良く熟成している状態のぬか床が未
熟なぬか床になり風味の悪いぬか漬けを食べることになります。
熟成するまでの間野菜の捨て漬をしたり、塩の調整に失敗してぬか床の塩分量のバランスを崩してしまい塩辛くなったり、カビを生やしか床を傷めてしまいやむなく処分される方も多くいらっしゃ います。
水分調整は常に一定の硬さを保つように日頃からこまめに調整をしてください。
ぬか床の手入れ方法を文章にすると取り扱いが難く、面倒に感じられますが何ら難しい事は一つもありません。 可愛い我が子を育てているような気持で見守り、優しく扱ってやってください。
【ぬか床のトラブル即解消】のページもご参考に ぬか床と長いお付き合いをしてください。
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参考写真 1

ぬか床の手入れの後や
野菜の漬け込み、漬かった
ぬか漬けを取り出した後は
ぬか床表面を平らにしておく。
参考写真 2

ぬか床調整用煎りぬか
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